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大阪の池田生まれの池田育ち。池田でお商売を初めて50年が過ぎました。60歳を向かえ新しい人生の始まりと・・・。体力が続く限り頑張ります!!!

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2007年9月

2007年9月16日 (日)

美味探求の旅~北海道の巻~

美味探求の旅 ~北海道の巻~

本当に久々に、北海道に行ってきました。

この旅に出るということ、特に北海道という地に赴くことは、実は特別な思いと決意がありました。私は、ある理由から、北海道の地を踏むことを長年自らの中で封印していたのです。理由は、友人のお子さんが、大学卒業の記念に訪れた北海道で、乗っていた自動車が正面衝突事故に逢い、命を落とされたからです。彼女は元スチュワーデス、そしてご主人はパイロットというご家庭でした。わが子を失った悲しみで、彼女はその美しい髪の毛を全部剃ってしまいました。子どもが親より先に逝ってしまう悲しみは想像を絶するものです。その半身を失くしてしまったかのような、つらい姿を目の当たりにしていた私は、彼女の悲しみを共有はできないけれど、内緒で心の中で誓ったのです。
「私も、しばらく北海道には行くまいと。」

それから長い年月が経ちました。今回この地に行く決心をしたのは、JCでいつもお世話になっている先輩のHさんが私と会うたびに、
「君の店には、あの頃のにおいと勢いがないね」
とおっしゃいます。

 確かに私は25年前に「頓珍館」のオープン当初、日本全国の美味しいものをメニューに加えていました。例えば、隠岐島の鴫焼き、鹿児島のトンコツ、秋田のきりたんぽ、そして週に一回岡山からいわなまで取り寄せていました。


「もうすぐ人生は終わるけど、君は何を残す?そしてどう終わるの?」
「人生って、間に合えばいいんです。足りていればいいんです」よね、と。

 丁度、時期的に商売の方もそろそろ子どもたちにバトンタッチできるよう準備が整い、精神的に自分を見つめ直していたときでもありました。お店は長男、三男が、様々な場所で修行し、自身のオリジナリティと組み合わせ、ゆっくりですが歩み始めています。
そろそろ、私も残りの人生、Hさんのおっしゃる「足りていれば」の答えを出すために使ってみてもいい頃かもしれません。
北海道の封印も、そろそろ解いても良いだろう。食の現状を見に、全国行脚の旅に出よう……、そのような意味の旅の始まりでした。
今回の目的地は、北海道でIHを駆使し、観光客で常に店を賑わしている有名なバイキングスタイルの店「海商」。小樽にも店舗があるらしいのですが、あえて遠くにある銭函の店舗にお邪魔することにしました。
銭函の駅は、本当に天井から銭を入れる箱が幾つも吊ってありました。昔、北海道はニシンが押し寄せてきて、『ニシン御殿』と呼ばれるお家がたくさんあったほど栄えたと言います。その名残でしょうか……・

早速「海商」に向かい、店内に一歩入ると、所狭しと海の幸が並んでいて大迫力です! カニも種類豊富で北海道ならでは、という趣、確かに観光客が喜びそうな品揃えになっています。これを1980円で食べ放題なのですから、価格も良心的と言えるでしょう。
しかし、私は壁に大きく貼ってある言葉に、思わず箸を止めました。

「もったいない」(ノーベル平和賞に繋がった世界的に有名な言葉です)
おかわりは自由です
食べられる分だけ取り
食べ残しのないようご配慮下さい

驚きました。こういう当たり前のことをこのように大きくアピールしないといけない時代になったのか、と驚きました。

ふと、30年前に喫茶店を経営していたとき、
「トーストの耳は食べないで残しなさいよ」
と子どもに話している母親の言葉に驚いた事を思い出しました。
それから30年後の今、私たち人間による自然破壊により、食べものはあまる時代から倹約の時代へと移り変わってきています。
当時大量に押し寄せていたニシンも、今では獲れなくて大変なようです。
普段の生活はもちろん、私たちのような食ビジネスを営んでいる者にとっても、自然の恩恵無くしては成り立ちません。自分の力だけではどうにもならないのです。
長い間保ってきた自然のサイクルを、今から50年から100年の間という本当に短期間に近代の人間たちの文明により崩されている、という危機感は、「食べもんや」をしているからこそ、敏感に分かります。
最近の自然の移り変わりの変化、異常が素材の質、量に現れているからです。いよいよ、この「もったいない」の看板のように、私たち提供する側が、お伝えしていかないといけない時代になったのだ、と痛感し、コックレスやセルフ、ビュッフェスタイルと多岐に広がりゆく食産業の将来に対し、「どうなるのだろう、どうしてくべきだろう」と多くの事を考えた旅になりました。

そんな旅は始まったばかり
これからも続きます・・・・・・

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